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「毎日同じ」を卒業!自分の時間を取り戻す働き方

2025.08.05
キャリア・教育

「毎日同じ」を卒業!自分の時間を取り戻す働き方

あの頃、私を支配していたもの

会社員として働いていた頃、私の日常はまるで映画のフィルムのように、毎日同じシーンが繰り返されていた。 朝、決まった時間に起きて、決まった電車に乗り、決まった道を歩いて、決まったオフィスへ。 そこで、決まった仕事をして、また決まった電車で帰る。 週末には、疲れてヘトヘトになって、ひたすら寝て過ごす。 そんな日々が、延々と続いていた。

あの頃、私を支配していたのは、「時間」だった。 会社が決めた時間、電車が決めた時間、社会が決めた時間。 私は、誰かが作った大きな時間の中に、ただ組み込まれているだけの存在だった。 自分の心と体が、本当に何を求めているのか、考える暇さえなかった。

そんな風に、誰かの時間の中に生きていた私が、自分の時間を取り戻すきっかけになったのは、会社を辞めて、フリーランスになったことだった。

「自分の時間」を取り戻すということ

「自分の時間を取り戻す」って聞くと、なんだかすごく難しそうに聞こえるかもしれない。 でも、それは決して難しいことじゃない。 それは、まず、「時間の主導権を、自分の手に取り戻す」ということから始まる。

例えば、朝。 会社員時代は、どんなに眠くても、決まった時間に起きなければならなかった。 でも、今は違う。 仕事のスケジュールに合わせて、自分のコンディションに合わせて、起きる時間を自分で決めることができる。 今日は少し早めに起きて、ゆっくりと朝の時間を楽しもう。 明日は少し遅めに起きて、体を休めよう。 そうやって、自分の心と体に耳を傾けながら、一日のスタートを切ることができる。

それは、まるで、自分の人生の運転席に座るような感覚。 目的地は自分で決めるし、スピードも自分で調整する。 誰かに言われるままに、アクセルを踏むことも、ブレーキをかけることもない。 この「自分で決める」という感覚が、私に大きな安心感と、自信を与えてくれた。

「スキマ時間」をデザインする

会社員時代、私は「スキマ時間」が嫌いだった。 電車での移動時間、ランチの後の短い時間。 「あぁ、この時間もったいないな」と思って、ついスマホを触って、無駄に時間を過ごしてしまっていた。

でも、今は違う。 「スキマ時間」は、私にとっての宝物になった。 仕事の合間に、ふと訪れる短い時間。 私はその時間を、自分のために使うようになった。

例えば、仕事が一段落したら、近くの公園まで散歩に行く。 そこで、ベンチに座って、ぼんやりと空を眺める。 ただそれだけなのに、なんだか心がリセットされる。 煮詰まっていたアイデアが、ふと湧いてくることもある。

カフェで仕事をしていて、集中力が途切れたら、一度パソコンを閉じて、近くの本屋に行く。 そこで、面白そうな本を立ち読みしたり、雑誌を眺めたりする。 そうやって、仕事とは全く関係のない情報をインプットすることで、脳が活性化されるのを感じる。

「スキマ時間」を、誰かの時間じゃなくて、自分のために使う。 それは、まるで、自分の人生のパズルに、新しいピースをはめ込んでいくような感覚。 このパズルが完成していくことで、私の人生は、より豊かで、より面白いものになっていった。

「働きすぎ」からの脱出

オンラインで働くようになって、ひとつだけ気を付けていることがある。 それは、「働きすぎない」ということ。

会社員時代は、定時という概念があった。 定時になったら、仕事は終わり。 でも、オンラインだと、その境界線が曖昧になる。 「もうちょっとだけやっておこうかな」と思って、ついつい夜遅くまで仕事をしてしまう。

でも、私は知っている。 働きすぎると、良いアイデアは生まれないし、良い仕事はできない。 心と体に余裕がないと、良いコラムは書けないし、良い文章は書けない。

だから私は、意識的に仕事とプライベートの境界線を作るようにしている。 例えば、夕方になったら、一度パソコンを閉じる。 そして、そのままシャワーを浴びて、パジャマに着替える。 そうすることで、心と体に「もう仕事は終わりだよ」と、合図を送る。 そうやって、「自分の人生を生きる時間」を、意識的に作るようにしている。

毎日を「冒険」に変える魔法

「毎日同じ」を卒業するってことは、何も毎日違う場所に旅に出なさい、ってことじゃない。 それは、毎日の中に、少しずつ「新しい冒険」の要素を加えていくこと。

いつもの通勤路を、少しだけ違う道で歩いてみる。 いつものカフェじゃなくて、隣の駅のカフェに行ってみる。 いつも読まないジャンルの本を、一冊買ってみる。 そうやって、ほんの少しだけ、日常に変化を加える。

その変化が、私の心を、少しずつ自由にしてくれた。 そして、その自由が、私に新しい働き方と、新しい生き方を見つける勇気をくれた。

自分の時間を、自分で生きる

「毎日同じ」から卒業して、自分の時間を取り戻す働き方。 それは、誰かに与えられるものでも、誰かに強制されるものでもない。 それは、自分の心と体に正直になって、自分にとって一番心地いい時間を、自分でデザインしていくこと。

もし、今あなたが、誰かの時間の中に組み込まれていると感じているなら。 一度、立ち止まって、自分の心に問いかけてみてほしい。 「私は、本当は、どんな風に生きたいんだろう?」 その問いかけの先に、きっと、あなたの人生の新しい物語が始まるはずだから。

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旅するライター、WEBメディア「Credo」専属コラムニスト

東京生まれ、東京育ち。大手IT企業でウェブマーケティングを担当するも、日々のルーティンに「このままでいいのかな?」と疑問を抱き、30歳を目前に退職。現在は旅をしながら、Webライターとして活動中。 国内外を問わず、気の向くままに巡る旅が好き。旅先で出会う人や景色、そして美味しい食べ物からインスピレーションを得て、働き方や生き方、人間関係についてのコラムを執筆している。 「人生は一度きり。仕事もプライベートも、全部自分でデザインする」をモットーに、デュアル生活やリモートワークなど、新しい働き方を実践しながら、読者と共に「自分らしい幸せ」を探求している。

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