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旅する私のお金の話。フリーランスのリアルな収入事情

キャリア・教育

旅する私のお金の話。フリーランスのリアルな収入事情

会社員を辞めて、フリーランスになると決めた時、一番心配されたのが「お金」のことだった。 「収入は安定するの?」 「国民年金とか、どうしてるの?」 「旅ばかりしてて、お金は大丈夫なの?」

その質問に、当時の私は、自信を持って答えられなかった。 でも、漠然と「なんとかなるだろう」と思っていたのも事実だ。 だって、会社を辞めてから、私は一度も後悔したことがない。 それは、お金の不安よりも、新しい働き方を見つけたいという気持ちの方が、ずっと強かったから。

そして、フリーランスとして、旅をしながら働く生活を始めてから、私は「お金」に対する考え方が、ガラッと変わった。

「会社員のお金」と「フリーランスのお金」

会社員時代、私の給料は毎月決まっていた。 だから、お金の計画も立てやすかったし、将来に対する不安も、それほど大きくはなかった。 でも、それは会社が守ってくれているという安心感の上に成り立っていたものだ。 会社が倒産したり、リストラされたりしたら、一気に不安になる。 そんな風に、誰かに守られている「安全」な場所で、私はお金のことを考えていた。

でも、フリーランスは違う。 私の収入は、毎月変動する。 たくさん仕事がある月もあれば、ほとんど仕事がない月もある。 だから、お金の管理は、すべて自分でやらなければならない。 でも、その分、私は「自分の力で稼いでいる」という、確かな実感を持つことができた。

それは、まるで、会社の船に乗って、目的地まで運んでもらっていた状態から、自分で小さなボートを漕ぎ出したような感覚。 確かに、荒波に揉まれることもある。 でも、目的地は自分で決めることができるし、スピードも自分で調整できる。 そして、何より、自分の力で漕ぎ進んでいるという、強い実感がある。

この「自分で稼ぐ」という感覚が、私に大きな自信を与えてくれた。

収入を「複数の柱」で支える

フリーランスとして、旅をしながら働く生活を続けていく上で、私が一番大切にしているのが、「収入を複数の柱で支える」ということ。

会社員時代は、給料という一本の柱しかなかった。 でも、フリーランスは、自分でその柱を何本も作ることができる。

私の場合は、Webライターとしての執筆料が主な収入源だ。 でも、それ以外にも、企業のSNS運用代行や、Webサイトの企画・構成、といった仕事も請け負っている。 そうやって、複数の仕事を持つことで、一つの仕事がなくなっても、すぐに収入が途絶えることはない。 それは、会社員時代よりも、精神的に安定した状態だと言えるかもしれない。

そして、この「複数の柱」を作るという考え方は、仕事だけじゃない。 私は、収入の一部を投資に回したり、貯金したりしている。 そうやって、未来への備えも、自分でちゃんとやっている。 誰かに守ってもらうんじゃなくて、自分で自分を守る。 それが、フリーランスとして、旅をしながら生きていく上で、とても大切なことなんだと、私は思う。

「旅」は、最高の自己投資

「旅ばかりしてて、お金は大丈夫なの?」 そう聞かれるたびに、私はこう答えることにしている。 「旅は、私にとっての最高の自己投資だから」と。

旅に出ると、新しい景色を見て、新しい人に出会い、新しい価値観に触れる。 それは、私の心を豊かにしてくれるだけでなく、私の仕事にも大きな影響を与えてくれる。 旅先で出会った人との会話から、新しいコラムのアイデアが生まれたり。 旅先で見た景色から、新しいWebサイトのイメージが湧いてきたり。

旅は、私の仕事の質を高めてくれる。 だから、旅にかかるお金は、ただの「消費」じゃない。 それは、自分への「投資」なんだと、私は思っている。

お金と、どう付き合っていくか

フリーランスになってから、私は「お金」と、より深く、真剣に向き合うようになった。 お金は、私を縛りつけるものでもないし、私を幸せにしてくれるものでもない。 お金は、ただの「道具」だ。

その道具を、どうやって使っていくか。 何にお金を使って、何にお金を使わないのか。 それは、すべて、自分で決めることができる。

私は、お金を「旅をするための道具」として使っている。 そして、その旅を通して得た経験や、感動を、コラムという形でみんなに伝えていく。 そうやって、お金を循環させていく。 それが、私にとっての「お金との付き合い方」だ。

リアルな収入事情、そして未来の話

正直に言うと、フリーランスの収入は、会社員時代よりも不安定だ。 でも、その分、自分の頑張り次第で、収入を増やしていくことができる。 そして、何よりも、自分の力で稼いでいるという、確かな実感がある。 それは、お金に代えられない価値だ。

もし、今あなたが「お金」のことで、新しい一歩を踏み出せずにいるなら。 一度、その「お金」と、向き合ってみてほしい。 「私は、お金と、どんな風に付き合っていきたいんだろう?」と。 その問いかけの先に、きっと、あなたの人生の新しい物語が始まるはずだから。

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旅するライター、WEBメディア「Credo」専属コラムニスト

東京生まれ、東京育ち。大手IT企業でウェブマーケティングを担当するも、日々のルーティンに「このままでいいのかな?」と疑問を抱き、30歳を目前に退職。現在は旅をしながら、Webライターとして活動中。 国内外を問わず、気の向くままに巡る旅が好き。旅先で出会う人や景色、そして美味しい食べ物からインスピレーションを得て、働き方や生き方、人間関係についてのコラムを執筆している。 「人生は一度きり。仕事もプライベートも、全部自分でデザインする」をモットーに、デュアル生活やリモートワークなど、新しい働き方を実践しながら、読者と共に「自分らしい幸せ」を探求している。

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