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週末旅のススメ。リフレッシュしたいなら、まずは一泊二日

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週末旅のススメ。リフレッシュしたいなら、まずは一泊二日

会社員だった頃、私はいつも思っていた。「まとまった休みが取れたら、ハワイに行きたい」「長期休暇が取れたら、ヨーロッパを周遊したい」そうやって、いつ来るかわからない「まとまった休み」を夢見て、毎日を頑張っていた。でも、その「まとまった休み」は、なかなか来ない。そして、ようやく休みが取れても、計画を立てるのが面倒になって、結局、家でダラダラ過ごしてしまうことも多かった。

そんな私を変えてくれたのが、「週末旅」だった。大げさな計画も、長期の休みもいらない。金曜日の仕事終わりに、ふと「明日、どこか行こうかな」と思って、新幹線のチケットを予約する。そして、土曜日の朝、カバンひとつで家を出る。たった一泊二日でも、週末旅は、私を十分にリフレッシュさせてくれる。

週末旅は、自分を労わるための時間

週末旅は、誰かに見せるためのものじゃない。それは、ひたすらに自分を労わるための時間だ。平日の仕事で疲れた心と体を、ゆっくりと休めてあげるための時間。

私は、週末旅に出るとき、あえて予定を詰め込まないようにしている。行きたい場所も、食べたいものも、大まかに決めておく。でも、その日の気分に合わせて、いつでも予定を変えられるようにしておく。朝、ホテルの窓から差し込む光で目を覚まして、「今日はどこへ行こうかな」と考える。そんな時間が、私にとっての最高の贅沢だ。

例えば、温泉地へ行った時は、朝から晩まで、ひたすら温泉に浸かる。美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲む。そして、静かな場所で、本を読む。そうやって、心も体も、とろとろになるまで癒してあげる。すると、日曜日の夜には、また新しい気持ちで、月曜日からの仕事に向かうことができる。それはまるで、心と体のデトックス。週末という短い期間に、日常から完全に切り離された場所で過ごすことで、私たちは、心の中に溜まった「澱」のようなものを洗い流せる。そして、まっさらな状態で、また新しい一週間を始められる。

週末旅は、新しい自分と出会う時間

週末旅は、ただリフレッシュするためだけのものじゃない。それは、新しい自分と出会うための時間でもある。

知らない街を歩いていると、ふと、今まで気づかなかった自分の一面に気づくことがある。「私、こんなものが好きだったんだ」「私、こんなことで感動するんだ」そんな小さな発見が、私を少しだけ、新しい自分へと導いてくれる。

例えば、ある週末、私は一人で地方の美術館へ行った。そこで、今まで興味のなかった現代アートに触れた。最初は、よくわからなかった。でも、作品ひとつひとつをじっくりと見ていくうちに、なんだか心がざわつくのを感じた。そして、美術館を出た頃には、「新しいものを知るって、こんなに面白いんだ」と、ワクワクしていた。それは、会社員として働いているだけでは、決して得られなかった感情だ。私たちは、知らないうちに、仕事という枠組みの中で、自分の興味や関心を制限してしまっているのかもしれない。でも、週末旅に出ることで、私たちはその枠組みから抜け出して、新しい自分と出会うことができる。

週末旅は、人生の「充電期間」

私たちの人生は、まるでスマホのバッテリーみたいだ。毎日、仕事や人間関係でエネルギーを消費して、バッテリーはどんどん減っていく。そして、バッテリーが切れそうになる前に、充電してあげないと、動かなくなってしまう。

週末旅は、そのための「充電期間」。一泊二日という短い時間でも、私たちは十分に自分を充電できる。そして、また新しい気持ちで、月曜日からの日々を、頑張ることができる。それは、大げさな旅に出るよりも、ずっと効率的で、ずっと身近な自己投資だ。

もし、今あなたが「疲れたな」と感じているなら。そして、「どこかへ行きたいけど、まとまった休みが取れない」と悩んでいるなら。一度、週末旅に出てみてはどうかな。それは、あなたにとって、最高の「リフレッシュ」になるはず。


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旅するライター、WEBメディア「Credo」専属コラムニスト

東京生まれ、東京育ち。大手IT企業でウェブマーケティングを担当するも、日々のルーティンに「このままでいいのかな?」と疑問を抱き、30歳を目前に退職。現在は旅をしながら、Webライターとして活動中。 国内外を問わず、気の向くままに巡る旅が好き。旅先で出会う人や景色、そして美味しい食べ物からインスピレーションを得て、働き方や生き方、人間関係についてのコラムを執筆している。 「人生は一度きり。仕事もプライベートも、全部自分でデザインする」をモットーに、デュアル生活やリモートワークなど、新しい働き方を実践しながら、読者と共に「自分らしい幸せ」を探求している。

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